たんぽぽ

 いつもと同じ退屈な授業
僕がふと、目の前を見るとたった一つ小さなたんぽぽのタネ。
ゆっくり、ふわふわと僕の前に降りて来た。
それはまるで、迷い込んできた小さな天使みたいだった。
そっと僕が手を出すと、天使はゆっくり降りて来たけど、
ちょっと動くとまた飛んでった。
本当の天使のような、そんな小さなたんぽぽのタネ。
僕がため息をついたら、天使はどこかへ消えてった。
そしてお昼の合図のチャイム。
天使はまた来てくれるかな…?
そんなことを思いつつ…

あとがき
これは授業中に本当にたんぽぽの綿毛が窓から入ってきてそのままノートに書きました。
思いつき版からはちょっと変えましたが…