山のてっぺんにひとつの石がありました
大きなおおきな山のてっぺんに小さなちいさな石がありました
小さなちいさなその石は世界で最も高いところにありました
皆みんなその石を求めて山を登りました
 
その石の下にはその石を支える石がたくさんありました
大きいものも小さいものもたくさんたくさんありました
みんながぎゅっとひとつになってその山を「造って」いました
だけど誰もそんなことに気づきません
それでも彼らは「山」であり続けました
 
山のてっぺんのちいさな石も山を支えているたくさんの石も
どちらもただの石であって
代わりは掃いて捨てるほどあって・・・
それでも彼らは何も言いませんでした
 
――何も言えませんでした

言い訳(解説)
一応ソネットなんです。(韻もへったくれも無いですが)
人間もこんなもんじゃないでしょうか。
もしかしたら石よりも弱い存在かもしれない。
そんなどーしようもない詩です。

感想
どうしようもないなんて・・・・これでどうしようもなかったら、僕の詩なんて・・・・・
でも、すごくいい詩だって思います。
なんか、うらやましい・・・・こういう詩が書けるって・・・